不二農園へようこそ
秀峰富士の裾野に広がる不二聖心女子学院キャンパス、その一角に明治初期から受け継がれてきた不二農園があります。4万5千坪に及ぶ広大な茶畑から良質な茶葉が生産され、風味豊かな緑茶、ほうじ茶、紅茶は、学院の関係者や愛飲家の皆様から大変ご好評を頂いております。世界遺産の富士山、その麓に位置する不二農園の景観と歴史を大切にしながら、健康にも良いと言われるお茶を作り続けて参りたいと存じます。是非、美味しい「聖心のお茶」をお召し上がりください。
不二農園の紅茶
国産紅茶の人気が上昇しており、各地で国産紅茶の生産が盛んになっています。
その原料である生葉の殆どは、緑茶用品種から収穫されています。
しかし、不二農園の紅茶は、「ただにしき」という、いまや希少となった大変珍しい国産紅茶用品種で生産されています。
国産紅茶 幻の「ただにしき」とは
明治初期、政府の勧業寮役人であった多田元吉氏が、茶の栽培、製造技術の調査のため、中国、インドの各地を視察しました。その折に持ち帰った茶種子のうち、静岡県茶業試験場が改良育成した紅茶用品種が「ただにしき」で品種登録もされています。昭和40年頃までは各地でかなり栽培されていたようですが、輸入紅茶におされ現在では殆ど栽培されていません。
不二農園では、戦後、静岡県茶業試験場から分けてもらった「ただにしき」を約4700平方メートルにわたり栽培しており、この茶葉から純国産の紅茶が生産されます。希少価値のある「ただにしき」の茶葉から作られる紅茶はまさに「幻の紅茶」です。
なお、同試験場によると、「ただにしき」をまとまった形で栽培している茶園は不二農園以外にはないのではないか、とのことです。大変貴重な茶木ですので、今後とも大事に育て、美味しい国産紅茶を販売し続けて行きたいと考えております。
2013年には不二聖心女子学院と市内商店と裾野市が一緒になって、特産品を生み出す取り組みがスタートし、「ただにしき」を使って作られた商品を「ソフィアージュ®(Sophiage)」と命名しブランド化しています。
ソフィアージュ®とは、聖心女子学院の創立者であるSt.Madeleine Sophie Barat のSophieから Sophistticated「洗練された」とAge「時代」を掛け合わせSophiageとし、時代を超えて価値を継承してきた紅茶を意味する言葉が名づけられました。
「ソフィアージュ®(Sophiage)」